三重県自動車販売健康保険組合
理事長 竹林 憲明
あけましておめでとうございます。
被保険者ならびにご家族のみなさまにおかれましては、すこやかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、日頃より当健康保険組合の事業運営に対し、格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
わが国の医療費は、急速な少子高齢化や医療技術の高度化などにより年々増え続けています。厚生労働省が発表した「令和4年度 医療費の動向(75メディアス)」によると、令和4年度の国全体の概算医療費は、新型コロナウイルス感染症の影響も続いており、前年度比約1・8兆円増、過去最高額の46兆円となっています。なかでも高齢者の医療費の割合は大きく、約4割を75歳以上の医療費が占めています。
2025年には団塊の世代すべてが75歳以上の後期高齢者となることで、医療費のさらなる増大とともに、現役世代が高齢者医療制度のために拠出する納付金の増加が予測されており、国民皆保険制度の持続性確保のためにも、全世代型社会保障制度への転換が急がれています。
こうしたなか、2024年度は、みなさまの健康を守る事業である第3期データヘルス計画、第4期特定健診・特定保健指導が始まります。特定健診においては質問票の項目がより詳細に把握できる内容に見直され、特定保健指導ではアウトカム評価を導入し、成果を重視するようになるなど、健康保険組合の要であります保健事業に関わる見直しが実施されます。当健康保険組合といたしましては、これまで以上に効果的・効率的な事業展開を目指し、組合運営を行ってまいります。みなさまにおかれましても、被扶養者の方も含め、健康保険組合が実施する特定健診や特定保健指導などを積極的に受けていただき、健康管理にご留意くださいますようお願い申し上げます。
なお、現在、政府はオンライン資格確認等システムの安定的な運営に向けて、マイナンバーカードの取得と、マイナンバーカードと保険証との一体化を推進しています。制度の運用には医療保険者における迅速で正確なデータ登録が不可欠ですので、みなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。
最後になりますが、本年がみなさまにとって実り多き一年となりますことを心よりお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。